フィリピン留学情報

正しい発音で倍返し~!

フィリピンに留学したいっす!ってお客様から日々ご相談をいただきます。よくご質問いただくのがフィリピン人教師の英語の訛りについてです。また、ネイティブの授業がある学校に留学したいというリクエストもたまにいただきます。

僕はけっこう事実をありのままにバーンと話すほうなので、ほぼすべてのフィリピン人教師は多かれ少なかれ訛ってますよ~、って答えます。するとお客様は頭を抱えるんです。どうしようかなぁ…、って。


ネイティブ授業の希望も然りなんですけど、日本人って発音の正確さに対するこだわりがすごいように感じます。発音に限ったことじゃないですね。何事に対しても正確でキッチリでビシッバシッであることを求めます。

これって間違いなく日本人の特性ですね。山手線の駅のホームにある時刻表って分単位で、基本的にはその通りに電車が来ますよね。こんな国ってめったにないです。さらに、山手線の運転手用の時刻表って15秒単位なんですよ。そして、基本的にその通りに運行してます。多分世界中で日本だけでしょうね。15秒単位で運行時間管理なんて。

僕ら日本人はそういう文化の中でずっと育ってきたから、発音についてもキッチリ正確でなければならない、それが当然、みたいに考える。当たり前ちゃ当たり前のことです。


でも思うんですよ。正しい発音って何なんだろう?って。

イギリス英語なのか、アメリカ英語なのか? だけどイギリス英語って言ったってスコットランド訛りとかウェールズ訛りとかあるでしょ。アメリカも南部訛りとかいうじゃないですか。じゃぁ、それはダメなんでしょうか? スコットランドの人に英語を習ったらダメってこと?

オーストラリアは有名なオージーイングリッシュでしょ。ニュージーランドもキウイイングリッシュとかいうじゃないですか。ほんじゃ、ニュージーランドに留学したらダメなのか?オーストラリアでワーホリしないほうが良いのか? んなことはないですよね。


いったい何物としての英語を身に付けるのか? ポイントはここだと思います。クイーンズイングリッシュを身に付けたいとか、アメリカの南部訛りを身に付けたいって話だったら、それぞれ「正しい発音」ってのがあるでしょう。

でもそうではなくて、外国の人と交流する上でのツールとしての英語を身に付けるとした場合、正しい発音ってないのではないでしょうか? または、「正しい」の幅というか許容範囲が割りと広いのではないかと思うんです。


国際社会で英語を使うとき。みんながそれぞれに訛った英語を話します。例えば僕の業務で言うと、学校の経営者は韓国人なので韓国訛りの英語、教務のマネジャーがフィリピン人でフィリピン訛りの英語、そして僕が日本訛りの英語。3種類の英語であーでもない、こーでもないと商談してます。

全世界でそんな感じなんでしょうね。シンガポールのレストランでフランス人とドイツ人とベトナム人がそれぞれに訛った英語で話をしてて、料理を運んできた店員はシンガポール訛りの英語。

そんな場面でロンドンで話されてる英語の発音が正しいんです!って言って、いったい何の意味があるんやろか?と。そう思っちゃうわけです。


こういうことを言うと、いや、でも正しい発音を身に付けておけば、相手にとって聞き取りやすいという人がいると思います。果たしてそうなんでしょうか?

標準的なアメリカ英語の発音を身につければ、アメリカ人にとっては聞き取りやすいでしょう。では、日本人にとってもそれが聞き取りやすいですか?違いますよね。僕ら日本人にとって一番聞き取りやすいのは、日本訛りの英語じゃないですか。笑

インド人にはインド訛りの英語、ロシア人にはロシア訛りの英語が一番聞き取りやすいわけです。なので、アメリカ英語の発音を身に付ければアメリカ人とやり取りするときには役に立つだろうけれど、それ以外では実はそこまで役に立たないのではないでしょうか。


もちろん、正しい発音を話せることが悪いとかつまらんとか言ってるわけではありません。重点が違うと思うんですよ。

アメリカ人の彼女を作ってニューヨークに永住するっす!ってなら話は別です。でも多くの日本人にとって英語はビジネスで使うもの。そしてグローバル化された現在の世界では、英語を使って英米人以外とビジネスを行う可能性のほうがむしろ高いかもしれない。

その席でビジネスの相手は、必ずしも英米語としての英語の発音をしてくれるとは限らない。むしろ、ベトナム訛り、ウクライナ訛り、オランダ訛りである可能性のほうが高い。


であるならば、「正しい発音ができる」ことよりも、「訛った発音を聞き取れる」ことのほうが役に立つのではないでしょうか?


だから思うんですよ。ネイティブ講師のグループレッスンで発音矯正をしてもらうより、韓国人のルームメイトやフィリピン人の先生と話をして、訛った英語のリスニング能力を鍛えたほうがスキルアップするんじゃないかな?って。

いっそのこと、フィリピンで留学した後にストレートに日本に帰るんじゃなくて、シンガポールとマレーシアでしばらく過ごして、シンガポール訛り、マレーシア訛りの英語に囲まれて、訛った英語の聞き取り能力をみがいても良いんじゃないかな。

語学に関わるものとして問題発言なのかもしれませんが。みなさんもみなさんなりに考えてみてください。

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